秋と読書にしてはまだ暑い。

『彼が全て先にしてくれています。同じ轍を踏む必要はないのです。
人に恐怖を感じ道化を演じる彼、自分以外の人間をただただ恐ろしく思い理解できず、
一切を拒否する能力の無いまま育ち、教えられた罪をそのまま自分に適用し
酒と薬に走り、微笑によって入院させられる彼。

無垢の信頼感に美しさを思い、一本勝負に出るも、その歓楽の大きさよりも後に
凄惨と言っても足りないくらいの悲哀がやってくるのです。

美しい信頼感と共にいて、段々とひょっとしたら人間らしくなれるのではないかと希望を抱いた彼ですが、
唯一のたのみであった無垢の信頼感のせいで罪が巻き起こります。
彼にとっての最後のたのみであったかもしれないものにすら
疑惑を抱かざるをえない状況に陥れられ、おもむくところはただアルコールのみ。

単に世間の言う「わがままもの」なのか極端に気が弱いだけなのか、
彼自身わけがわからないまま地獄まで堕ちていくのですが、彼の中身は
常に変わっていないように思うのです。彼が「人間、失格。」というとき、
世間からはそうなのだという理由なのですが、
やっと彼のずっと苦しみ抜いてきた内側と世間の評価が合致し、
妙な安心感を覚えるほどです。 そこで彼は、無抵抗は罪なのか、と問うのでした。

そしていっさいは過ぎて行きます。と言う時、彼はまだ二十七に足りない歳なのです。』

 

母やその友人たちと話す機会があり、話の解りづらい方の話題になりました。

歳を取ってくると、そこに愛があるのか見られてしまうのかもしれません。
口下手でも、ゆっくりと気持ちのこもる話し方をされる人を見たあとでしたので、
変に技術を駆使しようとして失敗し、人間性まで疑われるよりは
素直に語るほうがいいと思ったり、しかしその伝える技術が物凄く、人を
感動させる方も知っていますので、・・やはり何事もバランスなのでしょうか。

その話題の中で、「古典文学読んだことがないんじゃない?」
とおっしゃる方がいらしたので、

私も読書の続きをすることにいたしました。

とはいえ、まだやっと一冊読み終えたばかりです。
本は読んでいましたが、小説は、途中で止められる自信がなく、
子育て中は厳しいのでしばらく禁じておりました。
禁じるというと大げさですが、例えば新学期、国語の教科書をもらった瞬間に読み耽ってしまい、
その後の展開に全くついて行けなくなってしまうことが毎回なわたしですので。
入り込んでいまうせいで、感想文が書けないのは毎年のこと。

逆に古典ですと小難しいので途中で止めてしまって、また再開して読み始めても
どうせろくに意味がわかりませんので良いかもしれません。
入り込めない大人になってしまったのかも?

そろそろ小説も禁を解いてもいい頃でしょうか。涼しくなれば。

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*コメント*

  1. てるぺん より:

    ふふふ、うちの上の子とおんなじですね。
    隙あらば本を読んでますよ。
    教科書もおんなじ。何時の間にか全部読んでるし。
    やよこさんのことですから、かなり速読なんでしょうね♪

    僕も久しぶりに小説を読みたい気はしますが、今は譜読みが先なので、11月までは我慢我慢(笑)

  2. […] 秋と読書にしてはまだ暑い。 « やよこのiPhone~Largo♪ 私も6年くらい禁小説してる。 […]

  3. はる より:

    教科書もらって帰った日は、全教科読みふけったなぁ。懐かしい。

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