きのこの山かたけのこの里か。

この、ともすれば人生を左右しかねない重要な問題に、私が取り組むことになったのはなんと成人をすぎてからであった。

それまでの私の人生において幾度か、控えめに、しかし少なからずアピールしてきたのではあったが、私自身の根本的な欠陥のせいで、重要な問題としては認識されないままであった。

しかし今、場面ははっきりとした転換期を迎え、それに一番驚いているのは他でもなく自分自身であり、如何に人間またはその有り様が信ずるに値しないかということを身を持って体験しているところである。

まずは、この問題に面と向かって勝負を挑めなかった過去の欠陥というものについてだが、通常生活を送る上で何の不自由もなかったため、本当は欠陥と呼ぶことは相応しくない。しかしながら、この問題を語る上では重要な欠陥と言って差し支えないだろう。

子どもが子どもらしいというイメージ、子どもであるから~が好きであろう、こういったものを喜ぶであろうという、いつからか定着するようになったのか知る由も無いこのイメージに、私はことごとく当てはまらなかった。

つまり、チョコレートが嫌いだったのである。ハンバーグ定食やスパゲティより刺身定食を好む子供であった。だんだんめんどくさくなってきた。

人が物を好きになる経緯のひとつとして、自分の愛する人の影響があることは否めない。私も例に漏れず、高校時代にゴマ団子が食べられるようになった。履歴を知っている貴方はピンと来たかも知れないがその通りである。私の人生に限って彼の功績は偉大なものがあった。か?
胡麻もあんこも嫌いであったが、かの経緯で食べられるようになり、成長するにつれ、克服できるものも増えていった。

かくして、量は食べられないものの、「世の中にばれない子供の好きなものが嫌い」という偏食は次第に治りつつあった。

そして、命題であるきのこの山か、たけのこの里かであるが、チョコレートを克服したとはいえ、チョコレートそのものずばり、混ぜ物が無いものはなかなか食すまでに時間がかかった。つまり、たけのこの里派だったのである。

きのこの山を不注意で落としてしまった場合を想像してみてほしい。悲劇である。シックに輝く傘の部分と、持ち手ともなりうる機能的にも便利なクッキーの部分が真っ二つに分断されてしまう。さながら台風のあとの傘のようだと言いたかったが、食べられるという点で違うと思い直す。

チョコレートとクッキーが分断されてしまった今、クッキーは味気なく、チョコレートはチョコレートだけで食すには個人的に勇気のいる作業なのである。
しかも、運良く無事にきのこの状態で口に運べたとして、口の中で結局分断されてしまうのである。内に秘める葛藤に苦しむか、外向きに同情を引きつつ悲しむのか、どのみち問題は解決しないのである。

と、長年思って来たので、はっきりとたけのこ派を公言してきたわたしであったが、

バランスを重んじる私に試練が訪れた。たけのこ派でいてはきのこばかり残ってしまう。ここはたけのこだけ食し、きのこは全てきのこ派に引き渡すくらいの気概が、本当のたけのこ派であろう。
しかしわたしは貧乏性だったのである。

ついにきのこにまで手を出してしまったのだ。

あれ?きのこ美味い。

何故だ…そんなはずは…。きのこが美味いはずが…。

みるみるうちに一袋が消え去り、私は一生懸命言い訳を探した。しばらくたけのこの里を食べ続けたせいで飽きてしまったのか、私のたけのこへの愛はそんなものだったのか。何ゆえに味覚が変わってしまったのだろうか。私はこのままたけのこの群れを裏切り、きのこ派に寝返ってしまうのだろうか。

新しい袋を開封しながら、私の探求は続いた。すると、あることに気づいたのである。

意外と上の方までクッキーがあるのか…。

私の過去苦手としていたチョコレートそのものずばりの部分は意外と少なく、本当に傘と呼んで差し支えない程に、しっかりとクッキーは上まで刺さっていたのである。
それに加え、私の舌技が発達したため、うまく口内で混沌としたチョコとクッキーのハーモニーを作り出せるようになったことも大きい。ここにツッコミはもちろん不要である。

はてさて、今の私の状態はというと、右往左往というのが正しい。ただ、@umi_kazちゃんの「きのこは美味しいです。ビスケットの部分も素朴な味で好き(可愛い顔文字)」や、@hiyoko_machi_の「私も昔はたけのこやった」という発言も見逃せない。私は女子の味方だ。

そしてここでおもむろに気づく。

クッキーじゃなくてビスケットだったのか・・・・・・。

大人買い。

か、かわいい・・・・。けれどイチゴのチョコは嫌い。ホワイトチョコも苦手。ビターもダメ。柑橘系と混ぜるのも無理。

どうでもいい追記であるが、ソフトクリームは幼少期からチョコまたはミックス派である。
そして、こんなアプリが出ていた。本気で知らずに書いていたので驚愕した。やはり時代はきのこなのか。しかしなんて食欲をそそるアプリ。夜中に見るのはつらい程に。



airきのこ狩り 1.0.1(無料)

カテゴリ: ゲーム, ファミリー, エンターテインメント, シミュレーション
現在の価格: 無料(サイズ: 17.4 MB)
販売元: Meiji Co.,Ltd. – Meiji Co., Ltd.
リリース日: 2011/06/15

App

現在のバージョンの評価: (111件の評価)
全てのバージョンの評価: (112件の評価)

ss1 ss2

*シェアしてくださるとうれしいです*

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

*フォローしてくださるとよろこびます*

*コメント*

  1. ネロリ より:

    ごめん…途中で爆笑してしまった。なんか、きのこの山とたけのこの里でこんな長文を書けるなんてと思って(笑)

  2. masenex より:

    ううむ、きっとiPhoneの鬼フリックでこの熱い長文を一気に書きあげたに違いない。すごい、すごすぎる!両方食べたくなってきたw

  3. […] きのこの山かたけのこの里か。(via やよこのiPhone〜Largo♪) この、ともすれば人生を左右しかねない重要な問題に、私が取り組むことになったのはなんと成人をすぎてからであった。 それまでの私の人生において幾度か、控えめに、しかし少なからずアピールしてきたのでは …[7] blogger […]

  4. なみ より:

    きのこたけのこゎィイから…

    ちみ…時間ある時に新しいアドレス教えなさい(*_*)

*コメントをどうぞ*

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です