ユニクロのボアスウェットとおばさんの始まり

Cafe

 少しの怠惰からおばさんは始まるのか。

小学生の頃が昨日のように思い出せるのに、気づけば自分の子どもが小学生になって数年経つ。
タイプの違う2人の息子を見ながら、いつからこんな無駄な動きをしなくなったのだろうと思う。

わたしに似たタイプの方の息子を見ながら、また同じ悩みを抱え、どう乗り越えたか記憶を探ってみても思い出せない。なんとなく乗り越えていったのだろうし、息子もそうあってほしい。

子どもは無駄に走ったり無駄に踊ったりする。休み時間は寒くても外で遊んでいる。今のわたしたちが、用もないのに1時間に10分、毎回外で走ってこいと言われたら走れるだろうか。私はかんべんしてほしい。

ユニクロのボアスウェットが素晴らしい。今はもうユニクロはユニクロとわからないものが多い。もともとユニクロへは、子どものシャカパンというやつを買いに行った。シャカシャカしたパンツである。風の通りにくい防寒ズボンのことで、体操服の上にこれを着ている子どもが多い。すぐ破いてくる。

細い細いマネキンが、ちょっとゆるそうなのにスッと見える紺のスウェットパンツを履いていて、みよーんとひっぱってみた。売り場に行くと、中がボアになっていて、なんとも気持ちが良い。試着が面倒なので、ウエストがゴムなのを確認し、数日考えて買ってしまった。もちろん赤字のときに。

履いてみると、なんともはや…。気持ちがいい。焼肉食べ放題対応。しかも暖かい。なにこれ。

あまりに気持ちが良いので、2本目を買って連続で履いてしまった。これがいわゆる怠惰というものか。ウエストゴムの誘惑。そしてあたたかく、よく伸びる。ひどい仕打ちだ。しかもそんなに見た目が悪くないのだ。ユニクロのくせに。悔しい。

これを履いて横になり、ハーゲンダッツのお餅シリーズを食べていたら、もう何もかもどうでもよくなってくる。かなり危険だ。もう戻れない。恐るべしユニクロ。わたしはもうおばさんと言われて何ら差し支えない。家にこたつが無いのでまだ踏みとどまっている。ような気がする。

そういえば、これを履く前から、おばちゃんはねー、と自分で言ってしまっていた。
おばさんは自称から始まる。

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