「阪急電車」を読んだら。

 
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何気なく読み始め、あっというまに終わってしまった。

阪急電車は、通学に利用していたので馴染み深い電車だけれど、この本に出てくる沿線はうろ覚え。そのほうがよかった。とてもとても乗ってみたくなった。

現実には、こんな小気味良いことはなかなかない。言われたら言われっぱなしだし、目は覚めないことのほうが多く、わかりあえることは少ない。
だから小説の中だけでも救われるお話が読みたい。こうでなくっちゃ。

ハッピーエンドが好きだ。怖いものは見たくない。インディージョーンズがいい。きっと宝物はぴかぴかしていなくて、誠実な色をした杯。それを見抜く主人公。うまくいかないのは、もう現実でたっぷり味わっているのだし、本の中くらい楽でいさせてほしい。

と書くと、とても人生がつらそうだが、わりとのんきに暮らしている。でも、自分の人生は自分でしかいられないから、また本を読む。

それぞれの役がわたしになり、いろいろなわたしが、わたしの中で息づいて、読み終わったあとも、みんな元気に暮らしている。

この本はとても気持ちのよい本だから、ないなぁ、と思いつつも、電車がとてもロマンチックであることは否定できない。人生の混じり合う場所であることは確かだ。

電車でおもいだした話。

わたしののんきな人生の中で、満員電車に毎日揺られるという経験をしたことがない。
だから、満員電車に乗ると、いつも笑いがこみあげる。毎日乗っていたらこんなしんどいことはないのだろうと思うからこんなことを言ったら失礼なのだろうけど、そしてわたしは頭がちょっとおかしいのかもと思うけれど、満員電車はいつも、おもしろすぎる。

だって、人と人が近すぎる。

人には、近づいていいゾーンと、ダメなゾーンがある。なんという名前かは忘れたが、他人がその中に入るのを嫌う、枠がある。それは個人によって範囲に差がある。
満員電車はそんなものおかまいなしだ。おっちゃんもおばちゃんもおねーちゃんもおにーちゃんも、なんだか近い。ふふふ。あなた誰なの。みんなでおしくらまんじゅうになって、くちゃくちゃになりながら、運ばれていく。でんしゃごっこなの?こんなに見ず知らずの他人に引っ付くことって他にある??

今思えば、これは恐怖なのかもしれない。恐怖は笑いになることがある。ものすごく怖いと、笑うひともいる。ここに。
いつか、満員電車でにやにやしている背の高い女がいたら、わたしだ。

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*コメント*

  1. けんだま より:

    ちょっと遅くなりましたが、ここに紹介されてたのをきっかけに阪急電車読んでみました。僕好みのほっこりする話。いいお話に出会わせてくれてありがとうございます♩

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