タイ料理お持ち帰りするときのはなし

時間が遅かったせいで、店内はもうみんな出来上がった顔をしていた。素面の上に、いつも1人で黙々と食べて去るわたしは、この中では異質な気がした。邪魔するのも何だし、お持ち帰りを頼んだ。

店の外の椅子に座って、通り過ぎる人を眺めていたら飽きない。

男と男、男と女、花束、紙袋、歩く人たち。

時々物珍しげに、わたしとタイ料理やさんを見比べる。

どこに行くのかとか、どこから来たのかとか想像することもなく別に興味もなく、ただテレビを眺めるようにぼーっと見ていたら、わたしの前に線が引かれて、そこから先だけ時間が流れているみたいだった。

いただいたジャスミンティーを飲んで生きている実感を取り戻しながらも、人々に無遠慮な視線を投げていたら、おじさんと目が合った。

酔って景気のいいおじさんは、わたしと目が合うと、タイ料理やさんの人形をぽんぽん叩いた。

おじさんは叩いているところを見て欲しいんだろうと思ったからわざと見ていなかったフリをして、おじさんを劇のひとり芝居に仕上げてみた。

それでもまだ世間とわたしのあいだには、乖離があって、なんとなく音も遠くから聴こえだした頃、ソムタムとタイラーメンのお持ち帰りが届いた。

ものすごいタイのにおいがして、完全に我に帰らされたわたしも、世間に混じって家に帰る。

というわけで、わたし行きつけの三ノ宮のタイ料理、バーンタイはお持ち帰りもできます。( ❁´ ▽ ` )

これから食べる!

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