うーん。こんなこと考えてるおっさんが身近にいたら、ちょっと一杯飲んでからじゃないと、はぁ?って顔に書いてしまうわ。
サンドウィッチマン?サンドイッチマン?という漫才師がいらっしゃいますでしょう。あの方たちがときどき、「え、ちょっと何言ってるかわかんない」とおっしゃるんですが、あれが地味に気に入っております。すこし攻撃的なので、よほどの相手にしか使えないところがまたレア感を増して、わたしの中で珠玉の言葉と成り上がっています。
「ちょっと私も何言ってるかわかんない」すっかり現実を生きるようになってしまったわたしには、えーっと、ちょっと何言ってるかわかんない、と一編読んだあたりから思いましたが、無事に楽しく読破しました。
たとえば人類が、頭のいいひとだけ、ごっそりと書籍とともに違う星に移住しますでしょう。でも、頭の良すぎるおっさんたちばかりなので、難しい計算式はわかっても、便利な機械の何も無いところで役に立つ知識ではなかった、みたいな感じのスペクタクル大巨編にもなり得るでかい設定なのです。一応。
移住して何年も経ったのちの世界で、南と北に街ができていて、そこをラゴスさんが旅していくのですが、南と北てこれまた、けっこうざっくりした感じ。
最終北の氷の国とやらに向かうのですが、ラゴスさんが人間くさすぎて、スペクタクル巨編にならない。それなりにひどいめにも遭うのですが、けっこうおっさんに都合良くできていて、これはおっさんの読むもんだなと結論づけました。
別にこの設定じゃなくても、近所の自治会とおっさんの話でもよかったんちゃうんかと思うくらいの、人間どこにいても例えば超能力的なものがあっても、人間なんだなと思うくらいの、夢の無さ。
とりあえず、あのスカシウマだけには好感が持てました。乗ってみたい。
けど、だいたいの人は飛べないと思うので、危ない地域では気を付けてください。
というようなお話でした。機会があればお読み下さい。面白いよ。